研究課題/領域番号 |
05557069
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研究機関 | 熊本大学 |
研究代表者 |
加納 龍彦 熊本大学, 医学部・附属病院, 助教授 (50040605)
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研究分担者 |
三嶋 基博 第一薬科大学, 講師 (70190626)
矢野 敏之 熊本大学, 医学部, 助手 (50253729)
坂元 正克 熊本大学, 医学部・附属病院, 助手 (70196103)
東 兼光 熊本大学, 医学部・附属病院, 助手 (40238267)
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キーワード | 貼付皮膚麻酔 / 経皮吸収促進剤 / リドカインゲル |
研究概要 |
我々が開発した経皮吸収促進薬GA MHPhを3%含む10%Iidocaine gelは、現在ヨーロッパを中心に臨床で使用されているEMLAクリームと比較し、無痛効果はほぼ同等、副作用はむしろ少ない結果を得た(Anaesthesia 1993)。当Iidocainegelは、角質から浸透するだけでなく毛嚢、汗腺などから皮下に浸達することがわかった(J Anesth 1993)。経皮吸収促進薬 GA MHPhはIidocaineによる皮膚血管拡張を抑制する。即ち、経皮的に吸収された微量のIidocaineが血行性に全身に拡散されるのを抑止、局所Iidocaine濃度を高める作用を有することが判った(第41回日本麻酔学会発表1994)。当Iidocaine gelの臨床応用として、帯状疱疹通対策(第6回日本局所麻酔学会発表1993,麻酔1993)や小児の成長ホルモン注射時に用い高い評価を得た(International Symposium on Growth Hormone and Growth Factors 1994)。 当Iidocaine gelを用いヒトでこれまで行った知見をまとめた(Kumamoto Med J 1993)。また、貼付型皮膚局所麻酔に関する今日の世界の状況を総説としてまとめた(臨床麻酔1993)。
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