研究課題/領域番号 |
05557089
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研究種目 |
試験研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
外科系歯学
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研究機関 | 東京医科歯科大学 |
研究代表者 |
榎本 昭二 東京医科歯科大学, 歯学部, 教授 (40013940)
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研究分担者 |
原田 清 東京医科歯科大学, 歯学部, 助手 (30228639)
朝比奈 泉 東京医科歯科大学, 歯学部, 助手 (30221039)
宮田 暉夫 (株)高研, 日本医用高分子研究所, 所長
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研究期間 (年度) |
1993 – 1995
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キーワード | 骨形成因子(BMP) / 遺伝子組み替え型ヒトBMP / BMP担体 / 歯槽骨修復 / 顎骨再建 |
研究概要 |
骨形成因子を臨床応用するにあたり、優れた担体の開発が必要になる。そこでまず、生体分解性の多孔質ポリマーを担体としたインプラント材をラット頭蓋骨の欠損部に移植し、その効果をエックス線学的ならびに組織学的に検討した。ディスク状のインプラント材はPGLA(ポリグリコール乳酸酸共重合体)の中に骨形成因子(BMP)を入れて凍結乾燥法により調製した。BMPを含むPGLA製のディスクと含まないディスクはトレファンバーにて作製したラット頭蓋骨の欠損部に移植した。エックス線学的には、BMPを含むディスクは含まないディスクより有意に不透過性が亢進していた。組織学的には、移植後4週では、骨欠損部にはほぼ完全に新生骨によって置き代わっていた一方で、BMPを含まないディスクは繊維性の結合組織に置き代わっており、PGLAを担体とするBMPのインプラント材は、骨誘導能を有する有用な骨移植材であることが示唆された。そこで次に、ヒトへの臨床応用のため、PGLAを担体とするrecombinant human BMPをイヌの顎骨欠損に適用し、その効果を検討した。骨欠損は、イヌの下顎前臼歯を抜歯した後、歯槽部に5×10×15mm程度の大きさのものを作製し、辺縁切除を行ったものについては、吸収性の高分子シートを併用した。イヌの顎骨欠損では、術後2週ではBMPを含まないものでは全く骨の新生が見られないのに対して、BMPを含むものは僅かに担体の周囲に新生骨が見られ、術後8週で骨欠損部はほぼ新生骨で置き代えられた。さらにこの効果は経時的であると同時に濃度依存的であることも確認された。以上の結果より、生体分解性の多孔質ポリマーは優れたBMPの担体として働き、これを用いて顎骨切除後の再建など口腔外科領域へBMPを臨床応用することが十分期待できるとが示された。
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