研究課題/領域番号 |
05557101
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研究機関 | 広島大学 |
研究代表者 |
升島 努 広島大学, 医学部, 教授 (10136054)
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研究分担者 |
吉城 泰信 日本分光(株), 素子技術部, 主任研究員
内藤 正幸 オリンパス光学(株), 第2開発部, 研究室長
田村 恵子 広島大学, 医学部, 助手 (60243557)
小澤 孝一郎 広島大学, 医学部, 助手 (10211822)
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キーワード | ビデオ顕微鏡 / ビデオスペクトロメーター / 蛍光偏光解消 / イメージング分析 / 薬物スクリーニング / 膜分子動態 |
研究概要 |
1.サブ分子レベル分分解能・顕微鏡の開発 市販の倒立、微分干渉顕微鏡(購入)をベースに、捉えたビデオ像にビデオエンハンスメント手法を介する事で、分解能の向上を図った。その結果、80nmまでの分解能を得る事に成功した。同時に、オリンパス光学の設計製作の、暗視野レンズを用いると、暗視野像では、更なる分解能向上が図れる事が判明した。 2.ビデオスペクトロ顕微鏡の開発 その第一段階として、ビデオスペクトロメーターを開発した。CCDを検出器としたこの新しい分光器は、分解能も1nmで、TLCの分離パターンなどの1次元の光スペクトル分布の測定に威力を発揮することが分かった。しかし、装置が大きく、顕微鏡の測定システムとしては、小型化などの改善が必要である。 3.分子レベル新薬理動態解析法の開発 本開発用の顕微鏡の光学系に、今後の分光の為もあり、多数枚のフィルターが挿入できる、回転型フィルターホルダーを自作、取り付けた。これに、互いに偏光面が垂直な2枚の偏光子をいれ、蛍光偏光解消度の画像化に成功した。これにより、膜上分子の運動性の変化像が捉えられ、薬物付加による、膜上分子の運動攪乱の現象を捉えることに成功した。 この成果を利用し、現在、新しい薬物スクリーニング法の開発を進めている。
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