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1993 年度 実績報告書

FGF受容体高発現系を用いたFGF様活性物質検索法の確立と新規な活性物質の開発

研究課題

研究課題/領域番号 05557105
研究機関京都大学

研究代表者

伊藤 信行  京都大学, 薬学部, 教授 (10110610)

研究分担者 藤本 正文  塩野義製薬, 研究所, 主任研究員
川嵜 敏祐  京都大学, 薬学部, 教授 (50025706)
キーワードFGF / 生理活性ペプチド / 遺伝子発現 / 受容体
研究概要

FGF受容体遺伝子発現の脳内特異性
^<35>Sで標識したラットFGF受容体cRNAをプローブとして,ラット脳の3種類の切片(Sagittal,Horizontal,Coronal)を作製し,in situ hybridization法によりFGFR-1〜FGFR-4 mRNAの脳内発現分布をマクロオートラジオグラフィー,ミクロオートラジオグラフィーにより調べた。FGFR-1 mRNAは脳内に広く発現しているものの,特に海馬,小脳などに高発現していた。一方,FGFR-2 mRNA,FGFR-3 mRNAは脳内に広く,diffuseに発現していた。また,FGFR-4 mRNAの発現は内側手鋼核にのみ限られていた。さらに,FGF受容体mRNAの発現は細胞レベルで調べたところ,FGFR-1 mRNA,FGFR-4 mRNAは主として神経細胞に,FGFR-2 mRNA,FGFR-3 mRNAは主としてグリア細胞に発現していた。FGF受容体は脳内に広く発現し,神経細胞,グリア細胞のいずれにもその発現が見られるが,各受容体の発現が領域レベル,細胞レベルでそれぞれ特異的であることは,FGFの脳内での生理作用の多様性を示していると考えられる。
FGF受容体の高発現系の確立
FGFR-1受容体の細胞外ドメインであるリガンド結合ドメインに対応するcDNAを動物細胞発現ベクターに組み込ませた。この組換DNAをCOS細胞に導入し,リガンド結合ドメインの人工合成を試みた。このリガンド結合ドメインの産生は特異抗体を用いて確認した。現在は,高発現系で産生されたリガンド結合ドメインの精製およびその生化学的諸性質について検討している。

  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] N.Yazaki: "The structure and expression of the FGF receptor-1 mRNA isoforms in rat tissues" Biochem.Biophys.Act.1172. 37-42 (1993)

  • [文献書誌] N.Itoh: "Rat FGF receptor-4 mRNA in the brain is expressed preferentially in the modial habenular nucleus" Mol.Brain Res.21. 344-348 (1994)

  • [文献書誌] N.Yazaki: "Differential expression patterns of mRNAs for members of the FGF receptor family,FGFR-1〜FGFR-4,in rat brain" J.Neurosci.Res.(印刷中). (1994)

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公開日: 1995-02-08   更新日: 2016-04-21  

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