• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

1993 年度 実績報告書

溶菌酵素遺伝子導入による耐病性薬用植物の作出

研究課題

研究課題/領域番号 05557108
研究機関九州大学

研究代表者

正山 征洋  九州大学, 薬学部, 教授 (70037604)

研究分担者 三木 健良  九州大学, 薬学部, 助教授 (40037586)
井本 泰治  九州大学, 薬学部, 教授 (90038282)
キーワード溶菌酵素遺伝子 / リゾチーム遺伝子 / 耐病性 / トランスジェニック植物 / 薬用植物 / ダツラ / カイケイジオウ
研究概要

薬用植物へ溶菌酵素であるリゾチーム遺伝子を導入して耐病性品種を作出するために以下の研究を行った。
1 ダツラおよびカイケイジオウの感染系を検討した。この結果、ダツラは葉切片からカルスを誘導し、カルスの継代培養系を確立した。また、カイケイジオウは茎頂および葉切片からカルス、不定胚を経由して再分化植物を得る系を確立した。
2 リゾチーム遺伝子の組み替え
バイナリーベクターpBI121を用いて、開始コドンを持つ成熟型リゾチーム遺伝子を組み込んだPKSLZ104を構築した。トリペアレンタルメイティングによってvirプラスミッドとバイナリーベクターを持つ3種のアグロバクテリウムKSGUS105(グルクロニダーゼ遺伝子組み込み)、KSLZ106(リゾチーム遺伝子)、KSLZ107(シグナル-リゾチーム遺伝子)を作製した。
3 感染による導入
上記のアグロバクテリュームを用いてダツラおよびカイケイジオウへの導入を行った。
(1) ダツラカルス切片ヘアグロバクテリュームを感染し、抗生物質により除菌後、カナマイシン添加培地で選抜し、耐性カルスを得た。レポーター遺伝子である -グルクロニダーゼ活性を調査し、発現カルスを選抜した。この中で通常カルスに比べ50倍以上の活性を有するカルスが得られたので、このカルスに含有するリゾチーム活性を調査したところ通常カルスの2.5倍の活性が発現したに留まった。現在リゾチーム遺伝子が導入されていることの証明を検討している。
(2) カイケイジオウの茎頂へ感染させ、除菌後カナマイシンで選抜したところ全切片が枯死した。次に不定胚への感染を行い、除菌後再分化培地で培養し現在再分化植物が得られつつ有るので、これらに付いて-グロクロニダーゼ、リゾチームの発現を調査する段階である。

URL: 

公開日: 1995-03-23   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi