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1995 年度 実績報告書

溶菌酵素遺伝子導入による耐病性薬用植物の作出

研究課題

研究課題/領域番号 05557108
研究機関九州大学

研究代表者

正山 征洋  九州大学, 薬学部, 教授 (70037604)

研究分担者 三木 健良  九州大学, 薬学部, 助教授 (40037586)
井本 泰治  九州大学, 大学院・薬学研究科, 教授 (90038282)
キーワード薬用植物 / 遺伝子組み換え / リゾチーム遺伝子 / 耐病性品種
研究概要

漢方医療の再認識により生薬の需要が増加の途を辿っている。これら生薬は時生種の採取により賄われるものが90%以上を占めているが、約10%は栽培種を基原としている。殆どの栽培種において育種がなされた例は皆無に等しい。従ってウイルスや細菌類に感染り病する品種も少なくない。植物が感染すると収穫量の低下、2次代謝の変動に起因した品質の低下等が惹起される。このために過剰な農薬の使用が重大な課題となってきている。本研究は生薬の原料植物に耐病性を付与すべく溶菌酵素であるリゾチーム遺伝子を挿入することを目的にスタートした。
これまでにアグロバクテリウム・ツメファシエンスを用いてタバコ、ダツラ等に形質転換を行ってきたが、アカヤジオウへの挿入には成功していない。そこで本年度は第一年目に報告したアグロバクテリウム・ツメファシエンスへの組み替えと同様に、アグロバクテリウム・リゾゲネスへリゾチーム遺伝子とシグナル(インベルターゼ)付きリゾチーム遺伝子をトリペアレンタル・メイテイングにより導入した。組み替えアグロバクテリウム・リゾゲネスをタバコへ感染し、ヘアリールートを形成させ、そのものをカナマイシン添加のセレクション培地にて培養し、形質転換クローンを選抜した。再分化培地にてシュートを形成させ、選抜クローンの全DNAを抽出してPCRによりリゾチーム遺伝子がゲノムDNAに組み込まれた事を確認した。また、リゾチーム活性を溶菌活性として測定し、その発現を確認した。本法を応用してアカヤジオウのリ-フデイスクへ感染させてヘアリールートを形成させ、再分化植物を得る系を確立したので、現在選抜培地にて組み替え個体の選抜を遂行中である。

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公開日: 1997-02-26   更新日: 2016-04-21  

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