研究課題/領域番号 |
05557110
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研究機関 | 富山医科薬科大学 |
研究代表者 |
小泉 徹 富山医科薬科大学, 薬学部, 教授 (40012611)
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研究分担者 |
鎌田 進 塩野義製薬, 創薬第二研究所, 部長
高橋 たみ子 富山医科薬科大学, 薬学部, 助手 (10115181)
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キーワード | グルタミン酸アゴニスト / グルタミン酸アンタゴニスト / ホスホグルタミン酸 / スルフィニルマレイミド / アシルイミニウム付加 / ビシクロ[2.2.1]オクタン環構造 / アミノ-ホスホン酸 / 立体配座制御 |
研究概要 |
当該研究者により開発された新規キラルジエノフィル[スルフィニルマレイミド型キラルジエノフィル]は反応性に富み、各種のジエンと高ジアステレオ選択的に反応する。このジエノフィルと各種ジエンとのディールス・アルダー反応により得られた環化付加体を用いて、立体障害により配座を固定した光学活性グルタミン酸類縁体を合成してその作用を調査することによりグルタミン酸の脳内機能解明へとアプローチすることをを目的として以下の研究を行った。 1)ビシクロ[2.2.1]オクタン環構造にグルタミン酸を組み込んだ光学活性体の合成 シクロペンタジエンと上記キラルジエノフィルとの不斉ディールス・アルダー反応を行い、得られた環化付加成績体を用いて目的化合物の一つであるビシクロ[2.2.1]オクタン環構造にグルタミン酸を組み込んだ光学活性体を合成した。得られた化合物はNMDA antagonistとしての作用を示し、これをリ-ド化合物とする機能分子設計が可能であることが明らかとなった。ひきつづき、アシルイミニウム付加によるホスホン酸、ホスフィン酸残基の導入法を適用して、ホスホグルタミン酸構造を有する化合物群の合成法の検討を行った。ホスホラス官能基の導入法は確立できたものの、ホスホラスエステル残基の加水分解が予想と異なり、非常に困難でることが明らかとなった。 2)超高圧条件を用いる不斉ディールス・アルダー反応の検討 7-オキサビシクロ[2.2.1]ヘプタン骨格へのグルタミン酸構造の導入の前段階として、ジエノフィルを中性条件下フラン誘導体と効率的に反応させる方法を確立する必要があり、超高圧反応について検討を開始した。常圧では反応しないジエノフィルであるスルフィニルアクリレートが超高圧ではフランとも、選択的に反応することが判明した。これらの環化付加成績体を用いて、7-オキサビシクロ[2.2.1]ヘプタン環構造にグルタミン酸構造、4-アミノ-4-ホスホン酸構造を組み込んだ分子を合成する手法を確立すべく検討中である。
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