研究分担者 |
佐藤 敏幸 島津製作所, 中央研究所, 主任
滝川 厚 大阪大学, 医学部, 助手 (80197227)
松本 政雄 大阪大学, 医学部, 助教授 (50149944)
中森 伸行 京都工芸繊維大学, 工芸学部, 助教授 (20107353)
山田 正良 京都工芸繊維大学, 工芸学部, 教授 (70029320)
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研究概要 |
1.半導体アレイについて、不純物として、インジウムをドープしたものは、高線量に対する特性が悪いので、インジウムのかわりに塩素をドープした試料を作成して、高線量特性を改善した。更に、モジュールを作って画像を作成できることを確かめた。 2.散乱X線と直接X線のスペクトルの分離測定を継続して行っている。散乱X線の比率を減少させるのに二つの方法がある。 (1)エアギャップ法については、管電圧70kV,被写体厚10-20cm,照射野直径5-30cmについて、基礎データを取得した。 (2)グリッド法については、スペクトルの分離測定法を確立させて、管電圧70kV,75kV,被写体厚10-20cm,照射野直径5-30cmについて、基礎データを取得した。 3.X線の画質の一つの要因である粒状について、Rossmannの三つの要因に分析した結果、以下のことを見出した。 (1)低感度増感度・フィルム系では増感紙構造モトルが主となり、管電圧依存性が少ない。 (2)高感度増感度・フィルム系では、低濃度で量子モトルが多くなる。管電圧依存性が少ない。 (3)フィルムのクロスオーバー効果があるときの分離方法を提案し、管電圧依存性を求めた。 4.散乱線含有率をパラメータにとって、画像のコントラストと被曝線量の関係を表示するグラフを提案し、エアギャップ法とグリッド法を用いたときの、使い方の例を示した。頭部の中央のトルコ鞍の臨床写真に応用した例を示した。
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