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1993 年度 実績報告書

短距離走スプリント強化トレーニングマシンの開発

研究課題

研究課題/領域番号 05558005
研究機関東京大学

研究代表者

小林 寛道  東京大学, 教養学部, 教授 (60023628)

研究分担者 杉田 正明  東京大学, 教養学部, 助手 (60235885)
キーワード短距離走 / トレーニングマシン / スプリント / ハムストリングス / 筋力トレーニング
研究概要

日本人は、マラソンなど持久的スポーツにおいて、世界第一線級の能力を有しているが100m走などのスプリント種目では、世界の水準から大きく遅れている。日本人は民族的にスプリント能力が低いと考えられているが、トレーニングの工夫によって日本人のスプリント能力も世界一線級に向上させることの可能性があると考えられる。バルセロナオリンピックに向けて実施した短距離走のためのスプリントトレーニングの発想をさらに発展させたかたちで、スプリント強化トレーニングマシンを開発し、日本人のスプリント能力に関する基礎的・応用的研究を行い、その実質的効果をはかることを本研究の目的とした。
計画は、3年間にわたるが、初年度にあたる平成5年度は、スプリントトレーニングマシンの試作機を作成することに全力を注いだ。
スプリントトレーニングマシンは、ランニング動作の1サイクルの軌跡、すなわち、キック動作、キック後の脚の前方への振り出し動作、前方からの脚の振り戻し動作、着地動作、という一連の動作について理想的なスプリンターの軌跡をなぞる要領でペダル漕ぎを行うことができるように作成された。通常のランニングでは、脚の振り戻し動作は空中で行われ、着地して初めて地面からの抵抗力を受けるが、スプリントトレーニングマシンでは、脚の振り戻し、着地、キック、脚の前方への振り出し、のそれぞれの動作において、抵抗力が加えられるように設計され、その抵抗値の大きさは、軌跡の部分部分でコンピューターにより適宜調整される機能となっている。
この踏み込みペダルは、左右脚の足幅の間隔におかれた2本の平行的な軌道の上を移動できるようになっている。この踏み込みペダルの抵抗力に打ち勝って、脚をスプリント動作軌跡に従って移動させることにより、特に股関節伸展筋群の重点的な強化が図られる。基礎研究をふまえ試作機を用いた実際的効果は、第2年度に確かめることができる。

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公開日: 1995-02-08   更新日: 2016-04-21  

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