研究課題/領域番号 |
05558018
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研究種目 |
試験研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
教育工学
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研究機関 | 明石工業高等専門学校 |
研究代表者 |
濱野 正美 明石工業高等専門学校, 一般科目, 教授 (60156411)
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研究分担者 |
二宮 博 明石工業高等専門学校, 一般科目, 教授 (20043424)
松永 公廣 摂南大学, 経済情報学部, 助教授 (20099831)
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研究期間 (年度) |
1993 – 1994
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キーワード | 説明機能 / 人間関係 / 敬語練習 / 敬語表現 / 調査研究 / システム設計 / コミュニケーション |
研究概要 |
敬語表現力のテストと意識調査のまとめより、敬語表現の学習の必要性を認め、今後学習したいと考える者が、一年生で72.0%という数字を示している。上述した総理府の成人を対象にした世論調査の、93.7%にはおよばないが、まだ実社会への過程にある若い世代においても日本語特有の敬語表現が必要であると考えている。われわれの調査結果では敬語表現が習得できない具体的な要因は、以下であった。 1)敬語学習には環境(父母や先生、使う機会)の影響が大きく、日常の敬語使用が敬語の学習結果に強く影響している。 2)学生は敬語に関する簡単な知識は持っているし、易しい表現は使うこともできる。敬語表現の中で尊敬表現や丁寧表現は比較的よく使われているが謙譲表現はあまり使われない傾向が指摘できる。したがって現代社会の実状を反映した敬語表現(人間関係、人間の相互理解)を、希望するときにいつでもつくり出せる練習機会が強く求められていると判断できる。しかしながらそのためにコンピュータを取り入れ、教育の機会を広げることに関してはまだ試行が始まったばかりである。特に国語教育においては文脈を解釈しなくてはならないこと、国語常識のレベルが個々に異なりそれぞれに適応した指導が必要であるなど、コンピュータを取り入れた知的・文化的な教授方法の確立が最優先課題である。本研究課題は、社会におけるコミュニケーションに大きく影響するとみられる敬語練習システムを確立することであった。 以上のように大きな目標に向かって、調査を行い、学習システムを構築し、実際の利用を想定した実験を行って評価した。今後の課題としては、学校という教育現場の中でその成果を活用し、有意義な成果に結び付けて現実的成果として積み上げていくということが顕現した。
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