研究課題/領域番号 |
05558019
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研究機関 | 聖心女子大学 |
研究代表者 |
藤田 恵璽 聖心女子大学, 文学部, 教授 (60021317)
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研究分担者 |
村川 雅弘 鳴門教育大学, 学校教育部, 助教授 (50167681)
伊藤 秀子 放送教育開発センター, 研究開発部, 助教授 (00108052)
野嶋 栄一郎 早稲田大学, 人間科学部, 教授 (20000086)
菅井 勝雄 大阪大学, 人間科学部, 教授 (40000294)
織田 揮準 三重大学, 教育学部, 教授 (90024489)
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キーワード | 高等教育 / 教授過程 / 授業研究 / 授業評価 / 学生評価 / 教授法改善 / 映像教材 / 自己学習 |
研究概要 |
研究の目的: 我が国の大学において行なわれている教授過程の形態的・機能的分析とその類型化を検討し、多様な教授活動の映像化を行ない、効果的な教授法の研究と教授法改善のための自己学習を支援する映像教材の開発利用を試みる。 研究成果: 1)教育学部、人間科学部、放送大学を中心として行なわれている授業形態の調査分析に基づき、講義、演習、ゼミ、実験などにおける教授学習の構成要素と機能について検討した。教授者と学習者の情報伝達と活動の形態、教材の提示および利用法、学習の物理的、社会的環境の整備などの諸条件との交互作用の効果や、これにともなう教授法の改善点が明示された。特に、いろいろな問題解決学習の手法をとりいれた映像教材の利用については多くの事例が多角的に分析された。 2)ビデオで収録した授業活動の主要な場面をコマ取りして連続した資料映像を作成し、教授者の計画や意図を重ねながら、映像を編集、記録することによって、さまざまな授業活動の特徴を分析、評価する方式が開発された。これにより、従来の漠然とした印象評価によらず、客観的に事実を促え、その効果を評価することができるようになった。 3)学生を授業評価に参加させることによって教師側には教授の内容や効果がどのように、各々の学生に受けとめられているかが個別的に明らかになり、学生の側には学習態度や聴講行動に望ましい効果が現われた。また、学生の授業評価の判定項目の方式が比較検討された。 4)教師の頭部に小型カメラを装着させ、同時に教師を学生側から撮影することによって、相互の視線分析を行ない、教師の講義行動やその演出効果、学生の反応などの分析試みられた。授業活動をどのように映像化するかについては、撮影技術や構成法の視点からも、多くの現地撮影の経験が分析検討された。
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