研究課題/領域番号 |
05558019
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研究機関 | 聖心女子大学 |
研究代表者 |
藤田 恵璽 聖心女子大学, 文学部, 教授 (60021317)
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研究分担者 |
三尾 忠男 放送教育開発センター, 研究開発部, 助手 (20219596)
久保田 賢一 関西大学, 総合情報学部, 助教授 (80268325)
織田 揮準 三重大学, 教育学部, 教授 (90024489)
大野木 裕明 福井大学, 教育学部, 教授 (60141462)
伊藤 秀子 放送教育開発センター, 研究開発部, 助教授 (00108052)
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キーワード | 高等教育 / 教授過程 / 授業研究 / 教授法改善 / 授業評価 / 自己学習 / 映像教材 / 自己モデリング |
研究概要 |
本研究はわが国の大学において行われている多様な教授過程の形態的・機能的分析を実際の授業を映像化することによって、効果的な授業法の研究と改善のための自己学習を支援するための映像分析法や評価・改善の支援システムの開発を試みた。 1)平成7年度は本研究の最終年度となるために、各研究班の成果を総括し、大学における教授者の授業の映像資料をどのように収録し、分析・評価するかを総括した。この研究成果は日本教育工学会シンポジウム(藤田、1996年2月10日国立教育会館)において発表し、公開討論の場で多方面からの関心と評価を得ることができた。 2)教授過程の理論的モデルの構築については、関西大学、大阪大学(久保田、菅井)を中心として教授活動の構成要因の分析と機能面からの検討を行ない、その研究の一部は「教授・学習の哲学的前提:パラダイム論の視点から」(久保田、日本教育工学雑誌18、1995)に展開されている。また、教授者の行動分析の視点からも測定・分析のモデルとして検討され、第11回日本教育工学会で発表した。(藤田、伊藤、三尾、1996、1995) 3)教授者の自己評価法に関しては三重大学(織田)での学生と教授者との交互作用を含む評価方式や放送教育開発センター(伊藤)での映像による自己モデリング学習の実験的試行が報告されている。(日本教育工学会1995) 4)授業活動の映像化の技術的方法は放送教育開発センターの協力を得て、授業分析における映像収録の方式、タイムサンプリングによる多画像同時印画方式の開発によって、多くの分析や計量的研究が可能になり、教師行動の特徴を捉える視線分析法や授業の形態を類型化のための具体的手法が開発された。(三尾、小町、藤田、1955)
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