研究分担者 |
江 浩 豊橋技術科学大学, 工学部, 助手 (00242917)
高木 博 (株)日立メディコ, CT設計部, 主任技師
飯沼 武 放射線医学総合研究所, 臨床研究部, 室長 (60159572)
舘野 之男 放射線医学総合研究所, 臨床研究部, 部長 (90163493)
松本 満臣 群馬大学, 医学部, 助教授 (20209654)
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研究概要 |
1.MIP形投影表示法の検証と改良 1患者あたり30スライス画像から成るデータを7例用いて題記MIP投影表示を行った.その結果,肺野領域以外の情報の混入と,肺野境界に接した病巣の欠落という新たな問題が発生した.そこで肺野領域を精密に自動抽出するアルゴリズムの開発に全力投球し,上記7例に対してはすべて満足のいくMIP像が得られた.本年度は引き続き実験サンプル数を増加させて新アルゴリズムの信頼性を検証する. 2.Quoit形病巣候補自動抽出法の検証とQuoitフィルタ3次元化の検討 第1項と同一症例の各スライス断面ごとに題記自動抽出を試みた.その結果,目標とする10mmφ以上の癌病巣はすべて抽出したが,同時に大量の血管陰影を誤抽出した.そこでQuoit処理を3次元に拡張するアルゴリズムを開発し,球状の病巣と,同筒状の血管との区別を試みた.その結果,全139断面中から癌病巣7例のすべてと,血管陰影10例を異常候補として抽出した. 来年度は引き続き実験サンプル数を増加させて検証を行うと共に,血管の誤抽出をさらに削減するアルゴリズムを追加開発する. 3.異常候補周辺の血管走行状態の検出・分析アルゴリズム 題記のアルゴリズムを新規に開発した.これにより異常候補の良性,悪性の区別精度を向上させる方向性が見出せたが,このアルゴリズムの信頼性の検証は今後の課題である.
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