研究分担者 |
江 浩 (株)日立メディコ, CT設計部, 助手 (00242917)
高木 博 (株)日立メディコ, CT設計部, 主任技師
飯沼 武 埼玉工業大学, 工学部, 教授 (60159572)
舘野 之男 放射線医学総合研究所, 嘱託 (90163493)
松本 満臣 都立医療技術短期大学, 放射線科, 教授 (20209654)
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研究概要 |
1.MIP形投影表示法の検証 肺野境界部,横隔膜境界部,縦隔境界部等に付着する病巣陰影の発生頻度が予想以上に高く,これを見落さないようにするアルゴリズムを追加開発した。具体的には肺野領域を抽出する2段階アルゴリズム(粗決定と精密決定)を新たに開発した。 次いで,集団検診(2次検診)の場で撮影された68症例,1809画像という大量症例に適用し,がん病巣5例をすべて正しく認識できることを証明した。ただしがん以外の疾病を見落すケースが多数あり,この点をどう扱うかは今後の課題である。 2.Quoit形病巣候補自動抽出法の検証 縦隔部近傍の正常血管陰影を病巣と誤認識する率は,Quoitフィルタの3次元化で改良されたもののまだ十分ではなく,新たにMIP-2D-Quoit処理なるアルゴリズムを開発した。 次いで,上記1項と同じ大量サンプルにて検証実験を行なったところ,がん病巣5例をすべて正認識し,また正常部の拾いすぎは8%(1809画像中144画像)に止まり,本方式の有効性を実証した。ただ,がん以外の疾病の見落しは1項と同様の傾向にあったった。
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