研究課題/領域番号 |
05558039
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研究機関 | 学術情報センター |
研究代表者 |
安達 淳 学術情報センター, 研究開発部, 教授 (80143551)
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研究分担者 |
大山 敬三 学術情報センター, 研究開発部, 助教授 (90177022)
橋爪 宏達 学術情報センター, 研究開発部, 助教授 (40172853)
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キーワード | データベース / 分散処理 / 異種分散データベース / プロトコル / Z39.50 / RPC / クライアント・サーバ |
研究概要 |
本研究は、異種のデータベースを統合するための分散データベース(Heterogeneous Federated Distributed Database System、異種統合分散データベースシステム、以下HFDDSと略す)に関するものである。HFDDSの基盤として機能するデータベースアクセスプロトコルを設計し実装することを目的としている。本研究では、三年にわたる研究の第二年次として、以下の技術的課題を検討した。 1.(プログラミング)詳細化されたプロトコルの仕様の検討とコーディングを前年度に引き続き委託により行った。サーバ側のデータベースにアクセスするモジュールなど、実験環境に合わせるためのプログラムも作成した。 2.(実験環境)作成されたプログラムの動作環境を作成した。サーバ側の現有計算機には関係データベースを搭載したものを使い、100MbpsのLANである現有のFDDIを介してクライアント側計算機との交信を行う。今後は高速ネットワークの使用が広まると考えられるので、まずFDDIで満足する結果が出るよう、ソフトウェアの改良等を実施した。 3.(プロトコルの実装と実験)プロトコルの全体を実験環境で動作させ、性能特性などを測定した。マルチメディア情報への適用も考えているので、画像情報のバースト的な転送時の挙動等も含めて、負荷試験も行った。 4.(ISDNによる実験環境)広域ネットワーク環境化での実験として、シリアル回線を介してネットワーク接続した場合のソフトウェアの挙動を通信速度を変えて調査しつつある。 5.(プロトコル機能の拡張)低速の広域網での実験に基づき、再度プロトコル仕様全体を見直しつつある。また、この分野に造詣の深い研究者に仕様のレビューを依頼する計画である。
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