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1993 年度 実績報告書

バーチャルリアリティを用いた安全空間設計シミュレータ開発に関する基礎研究

研究課題

研究課題/領域番号 05558040
研究機関東京大学

研究代表者

片山 恒雄  東京大学, 生産技術研究所, 教授 (70013216)

研究分担者 中島 慶太  (株)メイコー, マルチアート ソフト開発部・システム, インテグレ
小川 雄二郎  (財)都市防災研究所, 研究部長
目黒 公郎  東京大学, 生産技術研究所, 助手 (40222343)
山崎 文雄  東京大学, 生産技術研究所, 助教授 (50220322)
キーワードバーチャルリアリティ(VR) / 安全空間 / 避難行動 / コンピュータグラフィクス(CG) / シミュレーション
研究概要

平成5年の研究は,バーチャルリアリティ(VR)による避難行動シミュレーションシステムを構築するための第1ステップとして,基本的コンセプトの作成とVR用基本ソフトの検討に重点を置き、避難行動における人間の反応を再現するための基本CGの作成までを予定し,以下のような計画を立てた。
(1)すでに実施済みの迷路を用いた避難行動実験の結果をVRにより再現するための基本コンセプトの検討
(2)上記(1)に伴い、必要となるコンピュータグラフィックス(CG)のコンセプト設計
(3)閉空間における人間行動解析用のアプリケーションソフトおよび行動軌跡追跡ソフトの開発
(4)上記(2)、(3)の結果を用いて、迷路実験を対象にしたCGのプロトタイプの作成
これらの計画は概ね達成された。すなわち仮想空間を作成するためのCGソフトと人間行動を再現するためのVRソフトをリンクして,3次元閉空間を避難空間としたVRによる人間行動シミュレーションシステムを開発した。その結果,CGによってつくりだした仮想空間をさまざまに変化させることによって,実験では再現が難しい避難行動をVRを用いてシミュレーションできるめども立った。しかし,これまでVR技術を避難行動シミュレーションに適用した研究が全く無いために,いくつかの新しい問題も新たに生じた。例えば,避難行動で重要となるドアの開閉などの問題である。また,用いているCPUの演算速度とCGソフトの性能が大きな影響を与える問題ではあるが,より現実的なシミュレーションを行うには,仮想空間としてより現実に即した避難環境を再現することが重要であることがわかった。

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公開日: 1995-02-08   更新日: 2016-04-21  

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