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1995 年度 実績報告書

集中豪雨の研究の為の全降水粒子ビデオゾンデの試作

研究課題

研究課題/領域番号 05558051
研究機関九州大学

研究代表者

高橋 劭  九州大学, 理学部, 教授 (20197742)

キーワード雲粒子ビデオゾンデ / 雲粒子 / 降水粒子ビデオゾンデ / Hector / 雷
研究概要

今年度は雲内で雲粒粒度分布の測定のため新しく開発した雲粒子ビデオゾンデの室内テストと雲内への飛揚実験を行った。
昨年度までに試作した室内用雲粒子測定装置をゾンデ方式に改良を行った。主な改良は雲粒取り入れ口の軽量化、電源の電池方式への切替、発信器の取り込み等である。室内の大きな霧箱内に雲粒子ビデオゾンデを設置し、ビデオゾンデのフィルム上に得られた雲粒から雲粒子粒度分布を求め、インパクターでの霧箱内の雲粒子粒度分布と比較した。雲粒子ビデオゾンデは雲粒子の直径10〜30μmで捕捉が十分行われていることが確認された。
平成7年11月15日より約1ヶ月間、オーストラリア・ダ-ウィン沖のメルヴィール島での国際プロジェクトに参加、降水粒子ビデオゾンデ16台と雲粒子ビデオゾンデ2台、雲内に飛揚を行った。ここでの雲はHectorと呼ばれモンスーン前の雷活動の激しい雲として知られており強い降雨と雷のためゾンデ飛揚は至難をきわめた。降水粒子ビデオゾンデは直径7mm程度の大きい凍結氷、時には10個/cm^3もの高数密度の氷晶が観測され、初めてHector雲内の降水粒子の空間分布が観測され、これからオーストラリアのドップラーレーダー等のデータとの比較検討が行われる。雲粒子ビデオゾンデも雲底近くで大きな雲粒を観測している。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] 鈴木賢士他: "雲粒子ビデオゾンデの試作" 日本気象学会1995年度秋季大会講演予稿集. 266 (1995)

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公開日: 1997-02-26   更新日: 2016-04-21  

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