研究課題
試験研究(B)
プラズマからの輻射X線を計測し、解析する為に、シリコン半導体検出器の入射X線に対するエネルギー感度特性を詳細に研究し、これにより我々は、従来からの教科書にある理論や、最近の米国マサチュセッツ工科大(MIT)から出された仮説では説明できない事を、我々は世界に先駆けて、シンクロトロン放射光を用いた基礎データにより示した。この原因についても、我々は世界に先駆けて理論的に解明し発表した。半導体検出器を使って求めたプラズマの電子温度は、従来の定説を用いて解析すると数100%以上も誤った値になる場合がある事が、この新事実と新理論から分かった。この新事実と新理論は、従来知られていなかったこのX線有感度領域の、特性を積極的に活用・応用し、新型高性能X線計測器を開発するという新しいアイデアを与え、実際に我々は、本研究により、新型の、高エネルギーX線領域に従来よりも極めて高感度を持つ検出器を設計・製作することに成功した。(特許出願中)同時にこれを、プラズマ計測に適用するために、現在、筑波大学のGAMMA10タンデムミラー装置等に設置し、その実用性を実証した。これらの成果は4つの国際会議で報告すると共に、合計10編を越える学術論文として公表し、その成果を広く一般に公開している。更には素子自身の提供を含め、広く国内外の研究者にその成果を分かち合う計画で、研究協力を進めている。
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