研究課題/領域番号 |
05558088
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研究機関 | 横浜市立大学 |
研究代表者 |
西村 善文 横浜市立大学, 大学院総合理学研究科, 教授 (70107390)
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研究分担者 |
池田 壮 日本分光(株), 第1事業部, 副技師長
黒田 幸夫 日本ブルカー(株), 技術サービス部, 部長
片平 正人 横浜国立大学, 工学部, 講師 (70211844)
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キーワード | NMR / レーザー / 生体高分子 / 蛋白質 / CIDNA / DNA / レーザー増感NMR / 偏光 |
研究概要 |
本年度は生体高分子用レーザー増感NMR装置の製作に当たって、まず光照射用プローブの設計と製作を行った。さらに光照射用プローブのNMR測定でのチェックを行った。次にレーザーの導入について検討した。特にレーザーの偏光を高速に切り換えるために2光路に分けたあと偏光した光をマイクロスイッチで制御する方法を考えた。以上の検討をおこなって少なくとも通常の光CIDNPの測定を検討した。リゾチームの試料を使って光CIDNPの測定を行なった。またレーザー増感NMRの測定を行うための試料調製を行い、6種類の蛋白質でNMRの測定を行った。それは、核内がん原遺伝子産物のMybのNMR結合ドメイン、同じく核内がん原遺伝子産物EtsのDNA結合モチーフのペプチド、浸透圧応答転写調節因子OmpRのDNA結合ドメイン、リン酸レギュロン転写調節因子PhoBのDNA結合ドメイン、プリンリプレッサーのDNA結合ドメイン、CRE-BPIのEIAとの相互作用ドメインである。以上の内MybのDNA結合ドメインやプリンリプレッサーのDNA結合ドメインに関しては構造解析を行いレーザー増感NMRで測定を行うための準備が整った。レーザー増感NMRの測定を行うためのレーザーの調製を行った。現有設備のレーザーは光強度として問題なく使用できることをレーザー分光(ラマン分光)の測定により確認した。実際にレーザー分光で測定した試料はヘム蛋白質などである。これらの成果を基に次年度はいくつかの試料について実際にレーザー増感NMRの測定を行う予定である。
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