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1995 年度 実績報告書

自我論と情念論の研究

研究課題

研究課題/領域番号 05610012
研究機関放送大学

研究代表者

渡邊 二郎  放送大学, 教養学部, 教授 (60011285)

キーワード脳と心 / ドイツ観念論 / カント哲学 / 心身問題 / 歴史哲学 / 実存 / 現代哲学 / 人間観
研究概要

本研究では,平成5年度から平成7年度の3年間にわたって研究を遂行する予定で開始され,平成5年度には「自我論と情念論」の諸問題を「哲学史的観点」から,平成6年度には「科学的観点」から,平成7年度には「哲学的観点」から追求することを試みた。
平成7年度には,第一に,カントやドイツ観念論,とりわけフィヒテの自我論,意欲論,感情論をさらに掘り下げることを企てた。その若干の成果は,論文(特にフィヒテ関係のそれ)に纏めることができたが,しかし,さらに本格的追求は引き続きの課題とされた。カントの平和論関係の研究のなかにも,若干の成果は結実した。第二に,「脳と心」をめぐる諸問題の討究は,ちょうど第16期日本学術会議特別委員会「脳の科学とこころの問題」での討議とも重なり,ある程度の見通しを得ることができた。第三に,現代の哲学的な人間学ないし人間論の課題は,結局,やや形を変えて,拙著『現代の思想的状況-歴史の哲学-』のなかに,一纏めにして,展開され,かなりの成果を挙げることができたと自負している。
既発表の研究成果に盛ることができなかった部分は,本年度の纏めになる「研究成果報告書」中に結実させる予定である。

  • 研究成果

    (7件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (7件)

  • [文献書誌] 渡邊二郎: "シンポジウム(日本におけるフィヒテ研究)の意議と問題点" 『フィヒテ研究』. 第2号. 164-169 (1994)

  • [文献書誌] 渡邊二郎: "フィヒテの方法的意識と知的直観" 『放送大学研究年報』. 第12号. 75-82 (1995)

  • [文献書誌] Jiro Watanabe: "Grundcharakter des kritischen Wissens bei Kant" Journal of The Fuculty of Letters, The University of Tokyo. Vol. 19. 1-12 (1994)

  • [文献書誌] 渡邊二郎: "カント永遠平和論の意義" 『日本カント協会第20回学会』報告要旨集. 18-20 (1995)

  • [文献書誌] Jiro Watanabe: "Philosophy" An Introductory Bibliography for Japanese Studies (Humanities), compiled by The Toho Jakkai. Vol. IX Part2. 167-187 (1995)

  • [文献書誌] 渡邊二郎: "現代の思想的状況-歴史の哲学-" 放送大学教育振興会, 281 (1995)

  • [文献書誌] 渡邊二郎: "哲学入門" 放送大学教育振興会(予定), 258 (1996)

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公開日: 1997-02-26   更新日: 2016-04-21  

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