研究課題/領域番号 |
05610023
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研究機関 | 大谷大学 |
研究代表者 |
吉元 信行 大谷大学, 文学部, 助教授 (50103122)
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研究分担者 |
山本 和彦 大谷大学, 文学部, 特別研修員
柏原 信行 龍谷大学, 短期大学部, 講師
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キーワード | サーラサンガハ / パーリ語註釈文献 / データベース / アッタカター / 文献綱要 / 思想的研究 / 一語索引 / 引用文献索引 |
研究概要 |
13世紀頃、セイロンのBuddhapiya長老によって執筆されたS〓rasa〓gaha(以下SS.)は、紀元前2世紀から紀元後5世紀頃にかけて成立した膨大なパーリ語註釈文献(Atthakath〓及びT〓k〓)の中から、仏教学の重要な教義・トピックに応じて引用・編集した綱要書である。したがって、SS.にはパーリ語註釈文献における重要な教義・思想・語〓等が集約されている。 この度、久しく嘱望されていたSS.の校訂出版が佐々木現順博士によって完成され、英国のPTS協会よりようやく出版された。代表者は、当初よりパソコンを活用して上記の校訂作業に携わってきたので、その作業の資産を最大限活用して、分担者・協力者の協力の下に本研究を行うことになった。 1.SS.のワープロ・ファイルをテキスト・ファイルに変換して、索引作成用にデータベース化を行った。 2.イメージスキャナを使用して、関連パーリ語文献のデータを読み込み、それをテキスト・ファイル化しつつある(イメージ・データのテキスト・ファイル化には様々な問題があり、作業は次年度に継続される。) 3.本年度は、上記1.のデータベースを活用して、SS.所引文献一覧を完成し、そのデータを分析検討中である。この資料は次年度に「大谷学報」に発表し、その分析結果は、日本印度学仏教学会において報告する予定である。
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