研究課題/領域番号 |
05610074
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研究機関 | 早稲田大学 |
研究代表者 |
春木 豊 早稲田大学, 人間科学部, 教授 (80063551)
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研究分担者 |
鈴木 晶夫 早稲田大学, 人間科学部, 助教授 (80162999)
石井 康智 早稲田大学, 文学部, 教授 (60103602)
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キーワード | 意識性 / 姿勢 / からだ / からだ言葉 / 動き / イメージ |
研究概要 |
春木・鈴木・石井(1991)では大学生における姿勢の現状を調査で、姿勢の形状とうつ傾向に何らかの関係が推測され、鈴木、春木(1992)では、駆幹と顔の角度を変化させると気分が変化することが指摘された。本研究では姿勢を含めた「からだ」の状態・イメージ・動作や姿勢などの自己評価と意識性との関係、歩行の仕方と意識性との関係について、上記の結果と同様の関係が得られるかを調べた。 「からだ」に対するイメージ調査では、調査対象を大学生としたため、自分の「からだ」に対して敏感で、若々しく、生き生きした、動きのある、明るいイメージをもっていた。「からだ」からのメッセージに対しては、不調感、痛みについては女性の方が敏感で、緊張感については、男性の方が敏感であると評価していた。また、うつ尺度と「からだ」に対する意識性との関係では、従来の研究同様、うつ傾向が高いほど、下を向き、姿勢に対する評価もnegativeであった。さらに、うつ傾向と「肩を落とす」「肩身が狭い」「背水の陣である」などのからだ言葉に対する評価との相関が認められた。この関係を解明するために、この「からだ言葉」と意識性との関係について詳細な分析が今後の課題である。 歩行については、男女大学生に、うつ尺度、外股か内股か、歩く速度、他者からの歩き方についての評価などに関する歩行の調査を実施。その中から、自分の歩き方について、外股あるいは内股で歩いていると評価しているものを抽出し、実験の対象とした。普段の歩き方で歩行後、外股のものは内股に、内股のものは外股に変えて歩き、そのときの気分を意識性評定尺度に5段階で評定。歩行スタイルの変化によって意識性が変化することがわかり、躯幹と顔の角度変化と意識性の関係で得られた結果を支持するものであった。
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