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1994 年度 研究成果報告書概要

高校生の学校適応と高校中退に関する縦断的研究

研究課題

研究課題/領域番号 05610105
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 教育・社会系心理学
研究機関兵庫教育大学

研究代表者

古川 雅文  兵庫教育大学, 学校教育研究センター, 助教授 (80153518)

研究分担者 小泉 令三  福岡教育大学, 教育学部, 助教授 (90195644)
夏野 良司  兵庫教育大学, 学校教育学部, 助教授 (10198369)
浅川 潔司  兵庫教育大学, 学校教育学部, 助教授 (00136029)
研究期間 (年度) 1993 – 1994
キーワード学校適応 / 高校中退 / 未来イメージ / 将来展望 / 進路指導
研究概要

高校生の学校適応感と未来イメージおよび将来観の関係を明らかにするため,高校1年生を対象とし,5月中旬および12月に調査を行った。調査内容は,「学校環境適応感尺度(SAS)」,「未来イメージ尺度」,および自分の将来の年表と4コマのイラストからなる「将来の自分史」であった。調査の結果,未来イメージ尺度について,4因子が抽出され,「評価」「てごろさ(力量性)」「活動性」「快楽志向」と命名された。適応感尺度の6因子との関係を検討したところ,「友人関係」適応感と未来イメージの「評価」および「快楽志向」の間,「進路意識」適応感と未来イメージの「評価」および「活動性」の間にかなりの関連(40以上)がみられた。また,適応感の上昇した者は未来イメージがポジティブに変容し,将来の自分史にもよい方向への変化がみられた。逆に適応感が下降した者は,未来イメージがネガティブに変容した。これらのことから,未来イメージや将来観が
次に,高校における進路指導の実態と,進路指導に対する教師,生徒,保護者,進路先関係者の態度について調査した。この結果,高校では,進路指導の重要な領域である生き方の指導はあまり行われておらず,むしろ受験指導に力が入れられている実態が明らかになった。一方,進路指導に対する態度に関しては,大学進学や就職を目前に控えた高校生や保護者の要望と,生き方教育を重視したいとする教師の理想の間にはその態度に差があることがわかった。ただし,現実の進路指導においては,教師の意図が必ずしも反映しているとは言いがたく,このことが,高校における不適応者,ひいては中退者を発生させる原因のひとつとなっていることが示唆された。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] 松村英男・古川雅文・内藤勇次: "高等学校進路指導に対する関係者の態度に関する研究" 進路指導研究. 第15号. 37-44 (1994)

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公開日: 1996-04-15   更新日: 2016-04-21  

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