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1994 年度 研究成果報告書概要

社会人の学習要求に関する実証的研究

研究課題

研究課題/領域番号 05610156
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 社会学(含社会福祉関係)
研究機関聖徳大学

研究代表者

高尾 公矢  聖徳大学, 人文学部, 助教授 (50167483)

研究期間 (年度) 1993 – 1994
キーワード生涯学習 / 大学拡張 / 公開講座 / 社会人入学 / 夜間主コース / 社会人特別選抜 / コミュニティカレッジ / 社会人教育
研究概要

社会人の学習要求に関する実証的研究として、大学の公開講座と大学の夜間主コースに学ぶ学生を対象にした調査を実施した。この調査によって得られた知見を要約しておく
【公開講座】
(1)上智大学の公開講座の受講生の7割が大学卒業者(短大卒を含め)であって、とくに大学卒業資格を目指すわけではなく、知的な関心によって講座を履修したり、仕事の場や日常の生活で必要な知識・教養を高めることを目的に履修している。
(2)受講生が上智大学の公開講座を学習の場として選んだ理由は、時間帯がよく、費用が妥当で、通学に便利だからであり、授業内容が充実しているからとか、講師に魅力を感じたからではない。
(3)しかし、実際に講座を受講しての満足度が高いのは、講師の専門性の高さと熱意である。この二つの要因が受講生の学習意欲を駆り立て、学習に対する効果を高めている。
【夜間主コース】
(1)社会人が夜間主コースで学ぶ動機は、「自分の将来の可能性をのばすため」や「現在の専門に更に役立つ知識をつけるため」など自己の可能性や自己啓発に関する項目が全体的に比率が高く、「将来の昇進のため」や「転職のため」など職業に関する項目は低い。
(2)もし、大学に特別選抜制度がなかったら「そのままあきらめていたと思う」が半数を占め、一方で「大学の通信教育で学んでいた」「大学の公開講座で学んでいた」「福島大学の夜間主コース(一般受験で)学んでいた」などの比率が高く、大学に対するニーズが高いのは、学歴取得が重要なファクターとなっているからである。
(3)大学教育に対する満足度は、肯定的な評価が6割、否定的な評価は4割であり、肯定は授業内容や教官の熱意をあげ、否定は制度的な問題をあげている。

  • 研究成果

    (4件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (4件)

  • [文献書誌] 高尾公矢: "生涯学習と大学拡張" 聖徳大学人文学部紀要. 4. 135-141 (1993)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
  • [文献書誌] 高尾公矢: "大学教育と社会人特別選抜" 日本生涯教育学会年報. 15. 231-243 (1994)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
  • [文献書誌] Kimiya Takao: "A Study on Extention of University" The Bulletin of Seitoku University Voluume. 4. 135-141 (1994)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
  • [文献書誌] Kimiya Takao: "Selection Adult Students for College Education" BULLETIN OF LIFELONG EDUCATION. NO.15. 231-243 (1994)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より

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公開日: 1996-04-15  

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