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1993 年度 実績報告書

視運動性眼振(OKN)を指標とした他覚的視力検査

研究課題

研究課題/領域番号 05610185
研究機関筑波大学

研究代表者

谷村 裕  筑波大学, 心身障害学系, 教授 (40015730)

研究分担者 柿沢 敏文  筑波大学, 心身障害学系, 助手 (80211837)
藤田 千代  筑波大学, 心身障害学系, 講師 (60015732)
前川 久男  筑波大学, 心身障害学系, 助教授 (50165635)
キーワード他覚的視力検査 / OKN / 知能障害児 / 重複障害児 / 視覚障害
研究概要

本研究は、自覚的検査を実施することのできない乳幼児や重度重複障害児を対象とした、他覚的視力検査法を開発することを目的として、視運動性眼振(OKN)を指標とした新たな視力検査法の開発をめざしている。
従来のOKN法とは異なり、本研究では水平方向に移動する縦縞で構成されるOKN誘発刺激の速度を変化させOKNが誘発される臨界の移動速度を算出し、この値から視力値を推定するという方法を用いた。OKNの測定にはEOG法を用いた。
重複障害児の中でも特に知能障害児を対象とした場合に、提示するOKN誘発刺激にはどのような特性が必要であるかを検討するため、養護学校小学部在籍中の知能障害児30名について、OKN検査ドラムを用いて上記の検査を実施した。その結果、被検児の中には転導性が高く、縦縞の刺激を注視し続けることが困難な子どもが多くみられ、また目前で動く刺激に対して嫌悪反応を示すものもみられた。EOG法では被検者の左右外眼角部に電極を装着させるが、この手続きが被検児の緊張を高めてしまう場合も生じた。以上の結果から、水平方向に移動する縦縞の他に絵等の刺激を挿入したり、提示刺激を現状より拡大したりして被検児の注意をひきやすく改善し、短時間で終了するような検査プログラムを作成する必要があることが示唆された。EOG法の適用が困難な子どもの場合には、眼の動きをビデオ撮影して、観察によりOKNの誘発を確認する方法を検討する必要がある。現在、コンピュータプロジェクションパネル(シャープ製,QA1150)を用いた適切な検査プログラムを作成中である。

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公開日: 1995-02-08   更新日: 2016-04-21  

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