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1994 年度 実績報告書

視運動性眼振(OKN)を指標とした他覚的視力検査

研究課題

研究課題/領域番号 05610185
研究機関筑波大学

研究代表者

前川 久男  筑波大学, 心身障害学系, 助教授 (50165635)

研究分担者 高橋 尚子  筑波大学, 心身障害学系, 助手 (70261766)
佐島 毅  筑波大学, 心身障害学系, 助手 (20241763)
キーワード視運動性眼振 / OKN視力 / 他覚的視力検査 / OKN誘発閾値
研究概要

本年度は以下の点について、研究を行った。
1 検査手続きの検討
昨年度の実験結果より、知的発達に障害を伴う子どもを対象に視力検査を実施するには、対象児の指標への注意を一定時間引きつける方法の検討が課題となった。この点についてこれまでの内外の研究成果を分析し、1)特に発達レベルが9カ月から18カ月の子どもでは、9カ月以前の子どもに比べて提示指標への注意の持続が困難であること、2)検査の精度を向上させるためためには、刺激の移動速度の変化のみでなく刺激となる指標サイズ(縞幅)を段階的に変化させる必要があることが指摘された。
2 適切な提示刺激の作成
上記の課題と視力との相関を検討することも踏まえて、視角にして2'から100'の間の7段階の縞幅の指標を作成した。
3 成人正眼者におけるOKN視力における刺激移動速度と刺激サイズの効果の検討
刺激移動速度を刺激サイズのOKN視力に及ぼす効果について、成人正眼者を対象にして予備実験を行った。移動速度は1,000Hzから4,000Hzの間の7段階、指標サイズは視角2'から100'の間の7段階であった。移動速度が上昇すると閾値が不安定になる傾向が見られ、あらかじめ指標の移動を予測して眼を動かしていることの影響によるものと考えられた。したがって、安定した閾値を検出するには比較的遅い速度で指標のサイズを変化させることが有効であることが示唆された。

  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] 佐島 毅: "教育現場における重複障害児の視力評価" 視覚障害教育実践研究. 8. 28-36 (1994)

  • [文献書誌] 佐島 毅: "発達障害児における視力評価について" 谷村裕教授退官記念論文集. 101-108 (1994)

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公開日: 1996-04-08   更新日: 2016-04-21  

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