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1993 年度 実績報告書

都城・国分寺・国府・三関・その他の寺院における八世紀同笵軒瓦の系統的研究

研究課題

研究課題/領域番号 05610339
研究機関奈良国立文化財研究所

研究代表者

山崎 信二  奈良国立文化財研究所, 平城宮跡発掘調査部, 考古第三調査室長 (10090375)

キーワード軒瓦の同笵関係 / 技法的な類似性 / 笵型移動・瓦自体の移動 / 造宮卿藤原武智麻呂 / 畿内系の瓦工人の招来 / 国家地方財政による造営 / 片切り彫りによる軒平瓦 / 造東大寺司に属する瓦工人
研究概要

まず、平城宮・京と同笵関係にある軒瓦の調査をおこない、【.encircled1.】近江膳所廃寺南(保良宮推定地)と平城宮6235B、6691B、6763A、【.encircled2.】河内国分寺と平城薬師寺6663H、【.encircled3.】丹波国分寺と唐招提寺6236D-6725A、【.encircled4.】伊予国分寺と大安寺6304D、【.encircled5.】下野薬師寺・播磨溝口廃寺と大和興福寺6307新種、【.encircled6.】下野薬師寺・播磨溝口廃寺・播磨本町遺跡と大和興福寺6682E、【.encircled7.】壱岐嶋分寺と平城宮6284A、【.encircled8.】豊前椿市廃寺と平城宮6284F、【.encircled9.】伊勢御麻生薗廃寺と平城宮6235B、〓伊勢広瀬長者屋敷と平城宮6719A、〓河内新堂廃寺と興福寺・法華寺下層の6667A、6671Aの同笵を確認した。以上11例の同笵関係の生じる理由については、個々の場合で、分析を加えた。
次に、平城宮式軒瓦(平城宮出土例に類似した瓦当文様をもつ瓦)について調査を行ない、瓦当文様の類似性についての細分をおこなった。A型:上記の同笵例。B型:拓本写真では異笵の認定困難。現物照合によって異笵と認定(信濃国分寺・三田廃寺・幡多廃寺の軒丸瓦)。C型:形式番号だけでなく、種まで、その類似した瓦が明確に確定できるもの(信濃国分寺・三田廃寺・片山廃寺軒平瓦、美作国府軒丸瓦・軒平瓦・備後岡遺跡軒丸瓦)。C又はD型:(幡多廃寺・賞田廃寺軒丸瓦・上総国分寺・播磨本町遺跡軒平瓦)D型:種の類似点まで確定できないもの(幡多廃寺・賞田廃寺・片山廃寺・日の出山窯・岡遺跡軒平瓦・本町遺跡軒丸瓦)。E型:どの瓦をイメージしたかが推定できるもの(片山廃寺・上総国分寺・日の出山窯軒丸瓦)。F型:軒丸・軒平の一方はB〜D型と組むが・他方は全く異なる文様構成をもつもの(片山廃寺軒丸瓦)。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] 山崎信二: "平城宮・京と同笵の軒瓦および平城宮式軒瓦に関する基礎的考察" 山崎信二, 67 (1994)

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公開日: 1995-03-23   更新日: 2016-04-21  

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