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1993 年度 実績報告書

X'意味論

研究課題

研究課題/領域番号 05610377
研究機関東北大学

研究代表者

中村 捷  東北大学, 文学部, 教授 (20004088)

キーワード意味論 / 意味構造 / 意味受動規則
研究概要

X'の式型に基づくX'意味論の概要を提示し、それに基づいて基本的な動詞の意味構造を分析した。X'意味論では、語の意味構造は意味元素、定項、変項からなり、さらに、深い構造と浅い構造の二つの構造から成り立っていると仮定する。深い構造はX'意味論によって直接生成される構造であり、浅い構造は深い構造に述語繰り上げや定項の編入などの操作が適用された結果得られる構造で、統語構造に直接結び付く構造である。
このようにして得られる意味構造は基本意味構造である。動詞の用法には、このような基本的な用法ばかりでなく、派生的な用法もある。派生的用法の多くは述語に意味拡張が見られた結果であるとみなすことができる。したがって、意味拡張規則の実態を明らかにしなければならない。意味拡張の具体例として結果構文を考えることができる。結果構文は、基本意味構造が意味合成を受けることによって意味拡張が起こったもの、と仮定することによって、その諸特徴が説明できる。
さらに、X'意味論では、意味構造は静的な対象ではなく、動的で様々の規則の適用を受けると考える。このような観点から中間構文を分析すると、どのような特徴をもつ動詞が中間構文として用いられるか予測可能となる。すなわち、意味受動規則をうける意味元素(CAUSEとDO)をもつ動詞のみが中間構文に生ずることが正しく予測できる。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] Masaru Nakamura: "The Infernal structure of the Second Object in the Double Object Consfruction" 英語学論考. 9. 57-66 (1993)

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公開日: 1995-02-08   更新日: 2016-04-21  

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