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1993 年度 実績報告書

レオナルドとマキアヴェッリの思想に見られる力の概念の比較研究

研究課題

研究課題/領域番号 05610411
研究機関京都大学

研究代表者

齊藤 泰弘  京都大学, 文学部, 助教授 (70115848)

キーワードレオナルド・ダ・ヴィンチ / マキアヴェッリ / 美徳 / 力 / 水
研究概要

1)レオナルドの手稿とマキアヴェッリの著書から,力や自然観や人間観などに関する考察を抜粋して,その用例と用語に与えられた定義を調査した結果,大変有意義な知見が得られた.たとえばマキアヴェッリのvirtu(美徳)の概念には,伝統的な「美徳」の意味合いがほとんどなく,大部分が物理的な「力」と同じ意味を持つことである.逆にレオナルドのforza(力)の概念には,生命論的かつ精神的なニュアンスが加わっていることである.以上の用語やその関連用語についての基礎的な調査によって,これまでと異なったレオナルドやマキアヴェッリの思想研究への視点が得られた.
2)以上の知見をもとにして,論文「ルネサンスにおける《力》としての人間観の誕生-レオナルドとマキアヴェッリの場合」を執筆した。来年度は,さらにボッブスの「徳」の概念との類似点を調べるつもりである.

  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] 斎藤泰弘: "ルネサンスにおける《力》としての人間観の誕生" イタリア学会誌. 43. 28-55 (1993)

  • [文献書誌] 斎藤泰弘: "レオナルドの手稿から見た絵画作品" 日伊文化研究. 31. 143-162 (1994)

  • [文献書誌] 斎藤泰弘: "レオナルドの手稿" 小学館世界美術全集 イタリア・ルネサンス2. 12. 285-289 (1994)

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公開日: 1995-02-08   更新日: 2016-04-21  

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