1.アンケート調査票の作成 (1)アンケート調査票の設計 企業における自主的監査機構としての内部監査の活動状況について日本・米国・ドイツの三ケ国にまたがる実態調査を行うためのアンケート調査票の設計を行うべく、三ケ国に共通する基本的な質問項目と各国固有の事情を考慮した質問項目を、既存の文献・資料を参照しつつ立案するとともに、その現実適合性について検討した。 これにより、各国における内部監査の機構ないし経営組織上の位置付けについては、かなりの程度の類似性があると推定されたが、その具体的な活動状況ないし運営状況については、それぞれの社会的背景を反映した企業のガバナビリティの在り方に応じた差異があること、また、監査役監査や外部監査としての会計士監査の在り方との関連においても異なることが認識された。 (2)アンケート調査票の確定 これらの認識を十分にふまえつつ、アンケート調査票の最終案を三ケ国語で作成するとともに、特に英語とドイツ語によるアンケート調査票について不適切な表現がなされていないかどうかを検討した後、実際に送付するアンケート調査票を確定し、必要部数を印刷に付すこととした。 2.アンケート調査票の送付先企業の選定と送付 また、上記の作業と並行して、アンケート調査票を送付する日本・米国・ドイツの各国の企業について、内部監査部門を有すると考えられる企業を具体的にそれぞれの国毎に約200社を選定するとともに、その所在地を調査し、送付することとした。
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