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1994 年度 実績報告書

内部監査制度の実証的研究-日独米の国際的比較を中心として

研究課題

研究課題/領域番号 05630090
研究機関甲南大学

研究代表者

加藤 泰彦  甲南大学, 経営学部, 教授 (00068115)

研究分担者 津田 秀雄  和歌山大学, 経済学部, 教授 (30155387)
キーワード内部監査部門 / 不正摘発的・検視的監査 / 会計監査 / 業務監査 / 公認会計士による法定監査 / 経営監査 / 内部監査部門の人的組織構造 / 監査役監査
研究概要

今年度は、アンケート調査標を選定した日・独・米企業に発送したが、回収率が悪い上に、阪神大震災によりデータが散乱して最終的な研究成果を発表できる状況ではない。そこで、日・独・米において、関西経済連合会、内部監査協会等によってそれぞれ独自になされている内部監査実態調査結果を、研究参加者両名が上記三か国に共通する調査項目について比較研究して、各国における内部監査部門の活動実態についての既発表調査を中心としてまとめた。(別添付冊子参照)
それによると、アメリカの内部監査は比較的定型的に発展してきており、その萌芽期においては不正摘発的ないし検視的な監査の内容をもっていたが、やがて公認会計士による法定監査が制度化されることになると、その受け入れ体制の手段として内部監査による会計監査が主体となった。ところが、会社の規模が大きくなり、その経営活動範囲が広がるとともにその内容が複雑になるにつれて、経営管理手段としての内部監査の要請が高まり、その結果、業務監査領域の比重が高まり、それ以後さらに進展して、会計監査と業務監査を総合した経営監査が台頭して今日に至っている。
その実態分析内容はつぎのとおりである。
I.日・独内部監査制度の比較、(1)内部監査部門の人的組織構造、(2)内部監査部門の実施体制、(3)内部監査結果の報告、(4)内部監査部門・監査役・公認会計士の関係、
II.独・米内部監査制度の比較、(1)内部監査部門の人的組織構造、(2)内部監査部門の監査領域、監査任務、監査権限、(3)内部監査の計画、実施ならびに報告書作成、
III.まとめ、
以上の既発表調査による実態分析結果と、研究参加者両名が行った実態調査結果を比較検討して、現代内部監査制度の実証的研究を行うことを最終的な研究課題としたい。

  • 研究成果

    (6件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (6件)

  • [文献書誌] 加藤恭彦: "ドイツ監査基準の研究" 甲南経営研究. 33-3・4. 21-89 (1993)

  • [文献書誌] 加藤恭彦: "ドイツにおける監査上のディスクロージャーの実態" 企業会計. 45-11. 17-24 (1993)

  • [文献書誌] 加藤恭彦: "ドイツにおける監査意見の実態" 甲南経営研究. 34-3. 1-27 (1993)

  • [文献書誌] 加藤恭彦: "ドイツ監査制度の実態" 甲南経営研究. 35-3・4. 51-73 (1995)

  • [文献書誌] Y.Kato: "Unternehmensorganisatorische Stellung der Interne Revisionsabteilung in Japan" Festschrift fiir Herrn Prot.Dr.A.Heigl. (1995)

  • [文献書誌] 加藤恭彦: "現代ドイツ監査制度論" 千倉書房, 517 (1993)

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公開日: 1996-04-08   更新日: 2016-04-21  

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