研究課題/領域番号 |
05640047
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研究機関 | 山口大学 |
研究代表者 |
久田見 守 山口大学, 理学部, 助教授 (80034734)
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研究分担者 |
馬場 良始 山口大学, 理学部, 助手 (10201724)
吉村 浩 山口大学, 理学部, 助手 (00182824)
大城 紀代市 山口大学, 理学部, 教授 (90034727)
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キーワード | 正則環 / 射影加群 / アーベリアン / 有限条件 / directly finite / unit-regular / 行列環 / ノイマン |
研究概要 |
正則環の研究は、von Neumannにより始められ、現在、多くの研究者の努力の下に、その理論が深められている。正則環の内部構造を調べる上で重要な有限条件として、directly finite性、unit-regular性がある。この有限条件をみたす正則環として、アーベリアン正則環、bounded indexをもつ正則環、primitive factorがアルチンである正則環がある。これらの環について、以下の3点が成立するかどうかを、今回の研究目的として掲げた。 1.環上の射影加群が、directly finite性をみたす為の判定条件は何か。 2.環上のdirectly finite射影加群の有限個の直和は、又、directly finite((DF性)と呼ぶ)となるか。 3.環の剰余環は、(DF)性を有するか。 以上の問題点について、今回、次の結果を得ることが出来た。 1.について。この為の判定条件は、無限個の同型な零でない部分加群の直和を含まない事である。 2.について。一般には成立しないが、成立する為の判定条件を、環の内部のイデアルを用いて、非常に具体的な形で与える事が出来た。 3.について。体の直積を、そのsocleで剰余する環に於いては成立する事が分かった。 しかし、部分的な解決は得られたが、より一般的な形での解決は、今後の課題として残されている。
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