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1993 年度 実績報告書

定常過程の極限定理とそれらの統計学への応用

研究課題

研究課題/領域番号 05640264
研究機関大阪教育大学

研究代表者

横山 良三  大阪教育大学, 教育学部, 教授 (80124783)

研究分担者 高嶋 恵三  大阪教育大学, 教育学部, 講師 (00137184)
菅原 邦雄  大阪教育大学, 教育学部, 助教授 (20093255)
小山 晃  大阪教育大学, 教育学部, 助教授 (40116158)
キーワード定常過程 / マルチンゲール / 定常線形過程 / 時系列解析 / 重複対数の法則 / 中心極限定理 / エルゴード定理 / 擬似乱数
研究概要

一般の(強)定常過程にはエルゴード定理(大数の法則)が成立するが,その収束のスピードは独立確率変数列とは異なり,任意のスピードに対応する定常過程が存在することが知られている。従って重複対数の法則や中心極限定理は一般に成立しない。一方,定常マルチンゲール差列によって生成される定常線形過程は自己回帰,移動平均等統計学の線形システム,とりわけ時系列解析の理論に重要な役割をはたしていると同時に定常過程においてregularと呼ばれる重要なクラスの構成要素でもある。この定常線形過程にはエントロピーなど力学系の理論を適用し,シフトに対して不変な測度のエルゴード分解を通じて,必ずしもエルゴード的でない定常過程に対しても,適当な条件の下で,重複対数の法則や中心極限定理が成立することが研究代表者らによって証明されていたが,更に広い範囲の定常線形過程を含むクラスにも同じ結果が成り立つことが証明された。また,一次元ランダム・ウオークの滞在時間に対して知られている逆正弦法則をカイ2乗検定と組み合わせた検定方法を用いて,代表的な擬似乱数生成法である,線形合同法と最大周期列について統計的検定を行い,ランダム・ウオークのシミュレーションが擬似乱数の統計的検定に有効であることを示した。

  • 研究成果

    (4件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (4件)

  • [文献書誌] Ryozo Yokoyama: "An iterated logarithm theorem for some stationary linear processes." Yokohama Mathematical Journal. 40. 143-148 (1993)

  • [文献書誌] Akira Koyama: "A unified approach of characterizations and resolutions for cohomological dimension module P." Tsukuba Journal of Mathematics. 18 (To appear). (1994)

  • [文献書誌] Masayuki Igarashi: "Noncompact Liouville surfaces" Journal of the Mathematical Society of Japan. 45. 459-479 (1993)

  • [文献書誌] 高嶋恵三: "乱数に対する滞在時間検定の精密化について" 大阪教育大学 紀要 第III部門. 42. 1-13 (1993)

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公開日: 1995-02-08   更新日: 2016-04-21  

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