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1994 年度 実績報告書

へびつかい座超銀河団とウオールの構造について

研究課題

研究課題/領域番号 05640307
研究機関岐阜大学

研究代表者

若松 謙一  岐阜大学, 教養部, 教授 (30021801)

研究分担者 唐牛 宏  国立天文台, 光赤外天文学研究系, 教授 (30221196)
キーワード銀河団 / 超銀河団 / 宇宙論 / 宇宙の構造 / ウオール構造
研究概要

近年、数千個の銀河の集団である銀河団が再び数個集まって集団を作り、超銀河団(スーパー・クラスター)を形成している事が解っていたが、これら超銀河団が又いくつか連なってより巨大な構造を形成していることが1989年、CfAのグループによる赤方偏移サーベイからわかり、グレート・ウオールと名付けられている。一方、グロードハーストらにより、100Mpc規模の銀河分布の奥行き方向の周期的な構造もあることが1990年指摘され始めた。
1981年、きわめて強いX線源として若松らによって発見されたへびつかい座銀河団の追跡観測を1993年にセロトロロ天文台等で行なったところ、この銀河団のすぐ北6°の所にもう一つの銀河団があることをつきとめた。これら2つの銀河団の周辺部およびヘラクレス座超銀河団との中間領域について、1994年アングローオストラリア天文台の世界最大のシュミット望遠鏡の光ファイバー多天体分光器で約400個の銀河のスペクトルを得て銀河分布、赤方偏移を観測し、コーン・ダイアグラムを調べたところ次の諸点が明らかになった。
1)へびつかい座銀河団を中心とする超銀河団が確かに存在していることとを発見した。
2)この座超銀河団はヘラクレス座超銀河団とつながって、へびつかい-ヘラクレス座ウオールを形成している兆候がパイロット観測から見えてきた。
3)このウオールとグレート・ウオールとは空間的に互いに100Mpcの規模で直交する構造であろう。
このウオール構造を確認するため、アングローオーストラリア天文台の協力により、本年6月再観測が計画されている。今後、これら大規模構造の成因と宇宙論的意味を解明していきたい。

  • 研究成果

    (6件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (6件)

  • [文献書誌] Wakamatsu: "Galaxy Survey Near the Galactic CenterRegion and the Ophiuchus Supercluster" A.S.P.Conference Ser.,. 76. 131-141 (1994)

  • [文献書誌] Wakamatsu: "Structure of Polar Ring Galaxies" Astron.J.,. 105. 1457-1464 (1993)

  • [文献書誌] Sofue: "A Polar Nuclear Dark Lane in Barred Galaxy M83" Astron.J.107. 1018-1021 (1994)

  • [文献書誌] van Driel: "Polar Ring Starburst Galaxy NGC660" Astron.& Astrophys.(in press). (1995)

  • [文献書誌] Buta: "Counter Rotation in the Disk of NGC 7217" Astrophys.J.Suppl.(in press). (1995)

  • [文献書誌] Sofue: "CO Observation in Arp′s Interacting Galaxies" Publ.Astron.Soc.Japan. 45. 43-55 (1993)

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公開日: 1996-04-08   更新日: 2016-04-21  

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