研究概要 |
(1)(2+1)次元の負の宇宙項をもつアインシュタイン重力モデルにおいて,我々はトポロジーの変化する例をいくつも具体的に構成したが,以前の研究では,トンネル効果の部分の解析に重点をおいた。ここではさらに,実時間での宇宙のふるまいを解析したので,話しが完全になった。 (2)(2+1)次元ブラックホールの量子化に取りくんでいる。ADMの伝統的な方法に従い,質量を力学変数としてあつかっている。表面項のあつかいがまだ完全でないので解析を続けている。目下のところ,観測者としては,無限遠方のもののみを扱っているので,ブラックホールの外だけを量子化している。
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