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1994 年度 実績報告書

星風降着流の不安定性の3次元数値シミュレーション

研究課題

研究課題/領域番号 05640350
研究機関神戸大学

研究代表者

松田 卓也  神戸大学, 理学部, 教授 (20026206)

キーワード星風降着流 / 降着流 / 数値液体力学 / 宇宙気体力学
研究概要

われわれはここ数年間、星風降着流の数値シミュレーションをさまざまな側面から研究してきた。星風降着流は天体に一様な風が吹き付けるとして近似する。まず流れが軸対称の場合、つまり2次元の計算を行った。つぎに平面対称、ないしは薄板近似の2次元計算を行い、フリップ・フロップ不安定を見つけた。本研究の目的のひとつは、その不安定が3次元の場合にも存在するかどうかを確認することである。ガスが等温的と仮定した場合の3次元計算を行い、ながれは薄板近似の場合ほどは不安定でないことを見つけた。ということは、フリップ・フロップ不安定は計算が薄板2次元近似の場合のみ、起こるらしいことを示唆している。
これらの計算はすべて、空間に格子を配置して離散化する有限体積法を用いてきた。天体物理学で多用されるSPH法とよばれる粒子法がある。われわれはSPH法の研究を行い、それが衝撃波を捉えるには不十分な方法であることを確認した。そこでその欠点を回避するために、SPH法にリーマン問題の手法を併用する犬塚の手法を研究した。これはまだテスト段階で、それが有用かどうかの結論を得るにいたっていない。
つぎにわれわれは、軸対称の星風降着流に磁場の効果をいれる研究を行っている。計算手法はMHDのRoe法である。この研究もまだとりかかったばかりで、完全な成果は得ていない。

  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] I.Hachisu: "Mixing in ejecta of supernova.II." Astron.& Astrophys.Suppl.104. 341-364 (1994)

  • [文献書誌] T.Ishii: "Numerical Simulations of Two-Dimensional and Three-Dimensional Wind Accretion Flows of an Isothermal Gas" Astrophys.J.404. 706-716 (1993)

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公開日: 1996-04-08   更新日: 2016-04-21  

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