1993年冬季、東京大学海洋研究所の淡青丸を用いて、ADCPを曳航し、紀伊水道に存在する熱塩フロント近傍の詳細な流動構造を明らかにした。同時にCTD観測を行って、水温、塩分分布と流速分布の対応関係も明らかにした。 また、1993年夏季、弓削商船高校の実習船ADCPを曳航し、瀬戸内海燧灘に存在する潮汐フロント近傍の詳細な流動構造を明らかにした。同時にCTD観測も行って、水温、塩分分布と流速分布との対応関係を明らかにした。 観測によって得られた流速分布データを計算機を用いて適切な処理を行い、潮流成分を除去して、熱塩フロントの上層で収束し、下層で発散する流動構造と、潮汐フロントの表層と底層で収束し、中層で収束するような流動構造を定量的に明らかにした。
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