研究概要 |
1.初年度に続いて、必要な高時間分解能磁場データを整備した。1991年3月24日の特異SC現象について、Kakioka(1s),EISCAT CROSS 磁力計(20s)、SAMNET(5s)、210度子午面チェイン(1s)、Fort McMurray(5s),Parksite(1s),Goose Bay(1s),COMOSM(1s)の地上データ、CRRES、GOES-6,-7の衛星データを集め、データベース化した。 2.上記の特異SCを更に詳しく調べた。このSCの特異さは、立ち上がり(H成分)のごく初期に現れた異常に鋭く大きな(柿岡で202nT)パルスにある。 解析の結果、前年度に示唆された下記の結論がさらに確実なものになった。 a)このパルスは、太陽風起源の圧縮波である、 b)パルスのピークは、電離層上部を磁気流体波速度で昼側から夜側へ伝搬した、 c)パルスの立ち上がりは、電離層と地球の間の空間を電磁波として瞬時に伝搬した。 3.結果は、下記学会・シンポジウムで発表した。 第96回地球電磁気・地球惑星圏学会△△1994年10月18-21日 平成7年度STE現象解析研究会△△1995年1月18-19日 「海外地上観測の成果と今後の発展」シンポジウム△△1995年2月9-11日 Eighth International Symposium on STP△△June 5-10,1994 The 2nd SOLTIP Symposium△△June 13-17,1994 AGU Fall Meeting,San Francisco△△Dec.5-9,1994 また、SCのモデルに関する論文1篇を出版し、上記の特異SCについての論文をJ.Geophys.Res.に投稿中である。
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