研究概要 |
1.既存資料の収集・整理 本研究計画に関連した既存の資料を収集し、文献目録を作成した。 2.層序学的研究および岩相解析 (1)山口県下関市吉田海岸に露出するジュラ系豊西層群について詳細な層序・岩相解析を行った。 (2)中部九州の古第三系・白亜系 a)大牟田付近の古第三系大牟田層群稲荷層の石英質砂岩の産状を明らかにし,試料を採取した。 b)長崎県崎戸・大島地域の古第三系の層序学的・堆積学的研究を行い、石英質砂岩の岩相と束層層序学的検討を行い,束層認定を初めて成功した。 c)熊本県八代市付近の下部白亜系八代層を中心に,石英質砂岩の産状を明らかにした。 3.堆積岩石学的研究 スイフト社製ポイントカウンターを設置し,第三系10個,白亜系5個,先カンゴリア系7個の石英質砂岩について,オルソコーツァイト,コーツァイトの認別と比較岩石学的研究を開始した。 4.大陸地殻成堆積岩の比較研究 (1)朝鮮半島中東部の光カンブリア系Jangsan Quartziteの比較研究を行った。 (2)中国河南省南陽油田の含油古第三系の石英質砂岩の産状と古環境解析を行うとともに,石英質砂岩の岩石学的性質の検討を始めた。
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