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1993 年度 実績報告書

日本列島太平洋岸沖の海底谷の特性と成因に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 05640507
研究機関九州東海大学

研究代表者

嶋村 清  九州東海大学, 農学部, 助教授 (80196500)

キーワード海底谷 / 陸源砕屑物 / テクトニクス
研究概要

今年度入手し、新たに加わった資料は水路部測量記録「房総沖」,「相模湾」,「伊豆沖」,「鹿児島沖(1),(2)」および「長崎沖(2)」海域の音波探査記録であり,既存の資料とあわせ西南日本沖を網羅する資料が揃った。これらについては整理の上,原図の時間差を調整しながら作業用図を作成した(整理継続中)。その一方で,既に準備の整っている「南海沖(1)(2)」については地形地質解析を行い,これまで知られていなかった深海チャネル(潮岬深海チャネル)の存在を見いだした。
潮岬深海チャネルは潮岬海底谷系に属し,大陸斜面上の前弧海盆(室戸舟状海盆)に存在する。谷線の明瞭な蛇行・自然堤防状地形を伴う典型的な深海チャネルであり,海溝域に存在する南海深海チャネルに匹敵する。潮岬深海チャネルは比較的最近の時代まで陸源物質を海溝域まで活発に供給していたと考えられ、その蛇行は前弧海盆周辺の地質構造運動に関係していると考えられ,西南日本の地質構造発達過程を考える上で重要である。また,主要な海底谷の地形縦断面図の考察に陸源砕屑物質の供給・堆積作用を考え併せて,第一段階としての地質構造発達モデルを公表した。潮岬深海チャネルについての新知見の一部はその報告中で公表した。
その他の海域の海底谷については,整理・調整の済んだ海域から,小規模のものあるいは支谷までをも含めて地形断面図の作成,谷次数の作成・計測ならびに谷系パタンの再検討を含めた地形学的検討を開始している。次年度は東北日本〜北海道の資料入手にあたるとともに,地形解析の済んだ海底谷から地質学的考察に入る予定である。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] Kiyoshi Shimamura: "Where are the terrigenous sediments going in the Japanese island arc?" Japanese-Russian-Chinese Monograph:Geology and Geophysics of the Philippine Sea Floor. (in press). (1994)

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公開日: 1995-03-23   更新日: 2016-04-21  

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