研究概要 |
これまで、ジチオカルボン酸誘導体の合成研究を行って来たが、本研究ではこれらの合成方法を応用して、特異性のある大環状化合物を得ることを目的とした。活性メチレン化合物あるいはスルホンアミド類に,アルカリ存在下で二硫化炭素を作用させて、ジチオカルボン酸の塩, ^R_<R'>(〕 SY.di-substituted left. 〔)C=C(〕 SY.di-substituted right. 〔)^<SK>_<SK>,RSO_2N=C(〕 SY.di-substituted right. 〔)^<SK>_<SK>, およびジチオカルボン酸ジメチルエステル, ^R_<R'>(〕 SY.di-substituted left. 〔)C=C(〕 SY.di-substituted right. 〔)^<SCH3>_<SCH3>,RSO_2N=C(〕 SY.di-substituted right. 〔)^<SCH3>_<SCH3> を得た。これら各々に,ジハロゲン化ポリエーテルおよびジアミノポリエーテルを高希釈下で反応させて,チアクラウンエーテル類およびアザクラウンエーテル類を合成した。 また,ジチオカルボン酸ジメチルエステルとジアミンとの2:1反応では,2:1反応生成物を得ることが出来,さらにあらたにジアミンと反応させて大環状化合物(2:2)を得た。 以上合成した大環状化合物の各種金属イオンとの錯形成についての研究は,現在,進行中である。
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