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1993 年度 実績報告書

歪みのある縮合多環芳香族化合物の分子構造と光化学

研究課題

研究課題/領域番号 05640661
研究機関東邦大学

研究代表者

大西 勲  東邦大学, 理学部, 教授 (50057634)

研究分担者 内田 朗  東邦大学, 理学部, 講師 (30176680)
藤沢 捷二  東邦大学, 理学部, 助教授 (00057548)
大島 茂  東邦大学, 理学部, 助教授 (60168911)
キーワード縮合多環芳香族化合物 / 過酸化物 / 光酸化 / 吸収スペクトル / 半経験的分子軌道法 / 活性化エネルギー
研究概要

縮合多環芳香族化合物の中には、その吸収波長の光を照射することにより酸素付加を起こすものがある。ジフェナントラペリレン(DPP,図a)もその1つである。実際、510nmの光を照射し続けるとDPP本来の吸収スペクトルは強度が弱まり、320〜380nmの領域に新たな吸収帯が現われる。この吸収帯は、DPPの中央のベンゼン環に酸素が付加した過酸化物(図b)によるものと考えられる。
一方、この過酸化物は室温で暗所に放置すると徐々に酸素が脱離していき、もとのDPPにもどる。本年は主に吸収スペクトルの経時変化と半経験的分子軌道法を用いて、DPPの酸素付加と酸素脱離反応について研究を行った。ベンゼン溶媒中での反応速度の温度依存性から酸素付加および脱離の活性化エネルギーはそれぞれ10.0、83.8kj mol^<-1>であることを見出だした。この結果は日本化学会欧文誌に投稿したので、今年中には印刷される予定である。さらにいくつかの化合物について理論的な側面からの研究について、現在投稿準備中である。

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公開日: 1995-03-23   更新日: 2016-04-21  

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