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1994 年度 実績報告書

植物の腫瘍,奇型腫形成に関与する遺伝子の探索

研究課題

研究課題/領域番号 05640701
研究機関秋田県立農業短期大学

研究代表者

我彦 広悦  秋田県立農業短期大学, 附属生物工学研究所, 助教授 (10191842)

キーワードアグロバクテリウム / 植物腫瘍 / 奇型腫 / サブトラクション / ディファレンシャル
研究概要

土壌細菌Agrobacterium tumefaciensは多くの植物に感染して、根頭癌腫病を起こす。腫瘍組織は異状な形態を示すことも多い。このような組織においては細胞の生長、分化に関与する遺伝子の発現が正常な植物に比べ促進あるいは抑制されているのではないかと考え、それらの遺伝子を分離する。未分化腫瘍、茎葉分化奇形腫組織よりcDNAを作成し、ディファレンシャル、サブトラクション法によりそれぞれの組織に特異的に発現しているcDNAを分離した。茎葉分化の奇型腫で発現量の多いものはニンジンの14kDa蛋白、ジャガイモのS-アデノシルメチオニンデカルホキシラーゼ、タバコモザイクウイルスの感染に伴なって発現されるSAR8.2、およびヒートショク蛋白のホモログであった。未分化腫瘍で発現量の多いものは、ライ麦のアレルゲンLo1PI、アラビドプシスのリボゾーム蛋白L29、タバコキチナーゼのホモログであった。特に14kDa蛋白遺伝子はこれまでの他のグループの報告から、ニンジンの再分化に伴なって一過的に発現が促進されることがわかっている。そこでこの遺伝子および生命維持に必須と思われるL29遺伝子をカリフラワーモザイクウイルスの35Sプロモーター下流にセンス、アンチセンスにつなぎ植物導入ベクターヘクローニングした。これを用いて植物へ導入してその生理的、形態的効果を調べている。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] H.Wabiko and E.Yasuda: "Bacillus thuringiensis protoxin:location of toxic border and requirement of non-toxic domain for high-level in rivo production of active toxin" Microbiology. 41. 629-639 (1995)

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公開日: 1996-04-08   更新日: 2016-04-21  

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