研究概要 |
初年度の平成5年度には,葉群の密度分布を写真から求める手法について,推定した葉群密度の値の信頼性(推定値の標準偏差)を計算できるよう改良を行った.このプログラムは海外の研究者にも公開している.また,従来までの2次元空間での葉群密度分布を求めることに加えて,実際の3次元空間での葉群密度を写真から再構成するプログラムを開発し,実際の林冠での異種の樹冠間相互作用がどうなっているのかを調べた.これは,庶光量の調節が行われた結果が樹冠間相互作用に,さらには群集のありかたにどのような影響を与えるのかの展望を与えるものである.この結果は1994年3月に行われる日本生態学会大会で発表を行う予定である. さらに,常緑樹を中心にシュートのマーキングを継続中であり,パラメータは来年度の生育期のあとで決定し,以降の解析をおこなう予定である.
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