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1993 年度 実績報告書

シロサケ神経葉ホルモン遺伝子の発現調節領域の解析

研究課題

研究課題/領域番号 05640745
研究機関東京大学

研究代表者

窪川 かおる  東京大学, 海洋研究所, 助手 (30240740)

キーワード神経葉ホルモン / バソトシン / イソトシン / サケ科魚類 / ゲノム遺伝子 / 分子進化
研究概要

本研究はサケ科魚類の神経葉ホルモンであるバソトシンとイソトシンの遺伝子の発現調節領域の構造解析を目的とするものである。サケ科魚類が4倍体のためにそれぞれの遺伝子はIとIIの2種類が存在する。今年度はバソトシンI(VTI)についての解析を行った。すでに得られている数個のゲノム遺伝子のクローンから、その上流域を含むクローンを得るためにVTIの5'側に特異的な合成プローブを作成し、サザンブロット法で目的のクローンを選択した。制限酵素マッピングにより、このクローンは上流域の塩基を2Kbp以上含むことが分かった。今年度は全配列を決定するには至らなかったため、来年度も解析を進める。
もう1つのゲノム遺伝子解析の目的である分子進化の解析は、まだ遺伝子配列が決定出来ていないので、すでに報告されている神経葉ホルモンの前駆体遺伝子のcDNAの配列を用いて神経葉ホルモンの分子進化系統樹の作成を試みた。近隣節約法と最尤法で解析を行った。計算には長谷川と足立が開発したアミノ酸配列による分子進化系統樹の解析プログラムを用いた。その結果、従来の説とは異なる知見が得られた。魚類のイソトシンからほ乳類のオキシトシンが分かれたとする従来の説に対し、今回の解析では魚類のバソトシンからまず両生類のメソトシンが分かれ、そこからほ乳類のオキシトシンが分かれる系統樹が作成された。解析中の魚類の神経葉ホルモンのゲノム遺伝子と報告されているほ乳類のものとを比較すればより確かな知見が得られると期待される。

  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] Kubokawa,K.: "Field endocrinology in Japan" Journal of Reproduction and Development. 39(in press). (1993)

  • [文献書誌] Urano A.: "Expression of the vasotocin and isotocin gene family in fish" Fish Endocrinology. 8(in press). (1994)

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公開日: 1995-02-08   更新日: 2016-04-21  

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