研究概要 |
5年度は解析の対象になる植物-コブシ、ハス、スイレン、マツモ、クロモジ、イネの採集、植物体からの全DNAの抽出をCTAB法により行なった。また、解析に用いる各遺伝子増幅用のプライマーをこれまで知られている植物の塩基配列を解析して保存性の高い部位を基に作成し、そのプライマーを用いて対象植物のDNAからPCR法によりシークエンスに用いるサンプルの増幅を行なった。本年度増幅できた遺伝子はpsaA,psaB,atpBの3種類である。この3種類の遺伝子のなかでatpB遺伝子の配列決定を行なった。 5年度の研究はPCR法による遺伝子増幅の条件設定にてまどり、当初予定していた5遺伝子の内、1遺伝子の配列決定しかできなかった。しかしながら、すでに技術的な問題は解決しており、6年度と合わせて本研究の最低目標である5千塩基の配列決定はクリアーできると思われる。
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