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1994 年度 実績報告書

南西諸島人骨格の人類学的再検討

研究課題

研究課題/領域番号 05640805
研究機関東北大学

研究代表者

百々 幸雄  東北大学, 医学部, 教授 (50000146)

研究分担者 土肥 直美  琉球大学, 医学部, 助教授 (30128053)
キーワード頭蓋 / 計測 / 形態小変異 / 顔面平坦度 / 琉球 / アイヌ / 系統 / 形質人類学
研究概要

1.奄美諸島住人の頭蓋140例、沖縄本島122例、先島諸島63例について、計測的、非計測的特徴を調査した。
2.顔面平坦度計測の結果から、沖縄本島人が予想以上に顔面が平坦であることが明らかになった。
3.沖縄本島人の顔面の平坦性は渡来系弥生人、古墳人とほぼ同様で、顔面の立体的アイヌや縄文人とは著しく異なっていた。
4.したがって、従来の伝統的計測法による結果のみをもって、琉球・アイヌ同系説を議論することがいかに危険であるかを指摘した。
5.頭蓋の非計測的特徴の出現パターンも、沖縄、奄美諸島人はアイヌや縄文人と明らかに異なり、むしろ本土の日本人や中国人と近いことが明らかになった。
6.我々の今回の結果だけから、琉球・アイヌ同系説を否定してしまうのもまだデータ不足と思われ、例数がまだ100例に満たない先島諸島を中心に、今後も調査を継続することで共同研究者と意見が一致した。

  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] 百々幸雄: "琉球・アイヌ同系論の再検討 -頭蓋の計測的・非計測的特徴からの考察" Anthorpological Science. 発表予定.

  • [文献書誌] 土肥直美: "沖縄の古人骨研究の現状" 解剖学雑誌. 69. 797-797 (1994)

  • [文献書誌] 百々幸雄編: "シリーズ.モンゴロイド第2巻「日本列島に移り住んだ人々」" 東京大学出版会(印刷中), 300 (1995)

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公開日: 1996-04-08   更新日: 2016-04-21  

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