研究概要 |
代表者山口昌哉は,とくにカオスについて,次のような重要な知見を得た。1879年に,代表者は俣野博と共著で,常微分方程式の差分化はきざみ巾Δtが大きいとき,オイラーの差分化は力学系とみてカオスを発生することを証明した。この仕事は,平衡点2つの存在を仮定し,その1つがきわめて安定なことを仮定していた。 そこで,代表者は前田陽一と共同で,fのある条件のもとΔtが十分に小であれば,リイとヨ-クの意味のカオスが出ることを示した。この結果は注目すべき結果である。 なお,カオスの生起と対称性について研究をすすめている。 池田勉は,反応拡散方程式のパルス解について,進行波解も含めてきわめて詳しい結果を得た。 岡田至弘は,フラクタルの方法としての,パターン認識に独創的な工学の方法を見つけだし,実用に用いた。
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