筆者らが、穴を有する一般的な三次元曲面板構造用に開発したExtended mapped methodを、三次元曲面ソリッド構造に拡張し、要素数(生成する)Mを与えるだけで、一部四、五面体要素を併用した、六面体ソリッド要素の自動生成アルゴリズムの開発が行われた。平成5年度の研究により、一般的な三次元曲面ソリッド構造に対するシンプルな幾何形状の生成法が与えられ、またその構造解析のための物理データをオブジェクト指向により幾何形状に直接記述することが明らかにされたので、三次元ソリッド形状が生成され、構造解析のための物理データが定義された後は、単に要素数Mを与えるだけで、構造解析に必要なソリッド要素メッシュを含む全ての入力データを自動生成することができ、三次元ソリッド構造解析の自動化が可能となった。 また、ここで開発されたアルゴリズムにもとづき、三次元曲面ソリッド構造に対し、要素数(生成する)Mを与えるだけで、一部四、五面体要素を併用した六面体ソリッド要素の自動生成プログラムMESH3DがPCとEWS上で開発され、クランクシャフト、コンロッド等の各種の複雑な三次元曲面ソリッド構造に適用され、当初に計画した機能および有効性を有することが確認できた。この成果の一部は、添付研究発表で紹介されている。
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