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1993 年度 実績報告書

非多様体シェル演算による設計者の自由な形状設計

研究課題

研究課題/領域番号 05650151
研究機関豊田工業大学

研究代表者

東 正毅  豊田工業大学, 工学部, 教授 (70189752)

キーワード形状設計 / 集合演算 / 非多様体 / シェル演算 / 取消操作 / オイラオペレータ / データ構造 / 形状モデリング
研究概要

設計者が,面や立体を組み合わせて,自由に形状の生成や修正が行えるようなCADシステムを実現するための研究を行い,以下の成果を得た。
1.非多様体シェル演算による形状モデリング
設計者が最終的に欲しいのは立体形状であるが,中間過程では,部分的に不完全な形状,すなわち非多様体形状となる。これらの形状を取り扱えるように,面,立体,形状特徴を非多様体を含んでシェルとして表し,この演算により形状生成を統一的に処理する方法を導いた。すなわち,2つのシェルを組み合わせるときに,面と面の連結性を変更して結合し,連結性を変更しないで分離する。これにより,立体間の正則集合演算,立体の面による分離,立体と面の組み合わせ,面と面の組み合わせ,非多様体シェルからの立体の自動抽出などが,簡潔に実現できた。以上の処理は,申請者らの開発したサイクル構造とオイラオペレータを基に行われる。
2.設計作業の自由な取消操作
設計者のミスや部分的な形状変更,消去,さらにはパラメトリック設計などの修正作業を効率良く行う方法として,従来の作業の履歴を保存しておき,この逆操作を順に施して行くやり方でなく,直接指示された部分の演算だけを取り消す方法を,新たに提案した。これは,前述のシェル演算時に,演算の順番を示す世代番号を干渉線にフラグとして蓄えておき,修正が指示された場合に,関連する最新の演算の行われたシェルを自動的に抽出し,これをシェル演算時に不要となった側のシェルと組み合わせ処理を実施して,順に操作を取り消して行くやり方である。この操作もシェル演算で実施でき,必要最小限の演算により大幅な効率化が図られた。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] M.Higashi: "Unified Geometric Modeling by Non-Manifold Shell Operation" Proc.Second Symposium on Solid Modeling and Applications,ACM Press. 75-84 (1993)

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公開日: 1995-03-23   更新日: 2016-04-21  

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